【備忘メモ】東郷雄二著『フランス文法総まとめ』(白水社)5章・6章

第5章 指示形容詞 所有形容詞 数詞と数量表現

・基数詞の語末に -s がつくかどうか問題
 80 quatre-vingts は、1の位の数字があるときに限り、-sがつかない。
  例)quatre-vingt-deux croissants 82個のクロワッサン
 100 cent は整数倍の時だけ-sがつく。
  例)huit cent yens 800円
 1,000 mille は無変化で、-sはつかない。
  例)cinq mille km 5,000キロメートル
 100万 million、10億 milliard は男性名詞であるため、複数の-sは端数があるときもつける
  例)trois million six cent mille euros 360万ユーロ

・基数詞を名詞の前に置くとき de がはさまるかどうか問題
 100万 million、10億 milliard を端数なしで使うとき、de を使う
  例)deux milliards de personnes 200万人

・集合数詞
 huitaine は8程度という意味の女性名詞で、一週間程度というおおまかな日数を指すときによく使われるとのこと(une huitaine de jours)。huitaineは一度も見たことがなかったが、Twitterで検索してみるとhuitaineは今も使われている。

第6章 疑問文 否定文

・修辞疑問文の例文が格好良い
 DALF C2の筆記試験でこの例文を応用しようと思います。

Y a-t-il une histoire impartiale ?
Faut-il rappeler que nous vivons une époque où la religion a perdu beaucoup de son influence ?

東郷雄二著『フランス文法総まとめ』(白水社)P.48

・「否定文で直接目的語につく不定冠詞がdeに変わる」ルールの例外
 否定の対象が直接目的語ではなく他の要素の時は、不定冠詞のままになるとのこと。実例は今まで何度か目にしたが、理由を真剣に考えたことはなかったので、少し驚きだった。
 以下の例文では、読む行為(lire)が否定されており、目的語(un roman policier)が否定されているわけではないため、de roman policier とはならないとのこと。

Il ne lit pas un roman policier ; il le dévore.

東郷雄二著『フランス文法総まとめ』(白水社)P.49

・jamais は否定の強調ではない
 私は今まで、jamais を「決して」と何となく訳してきたが、今後は、「いかなる時・場合でも~ない」という意味で理解し、場合に応じて正確に訳し分けるようにしたい。著者の説明は非常にピンとくる。

Je ne mange jamais de chocolat.「私はチョコレートを決して食べない」は正しいが、「私はチョコレートをまったく好まない」の意味では×Je n’aime jamais le chocolat.はまちがい。Je n’aime pas du tout le chocolat.とする。

東郷雄二著『フランス文法総まとめ』(白水社)P.51

1回、2回と行為の回数を数えられる類いの動詞が、jamaisとの相性が良いということなのだどう。食べる行為は1回、2回と数えられる。「ある特定の食物を食べる行為」を過去・現在・未来に渡って否定したいときに、jamaisを使える。一方、「ある特定の食物を好む行為」 は、行為の始点と終点がわかりづらく(チョコ好きの人はいつチョコを好きになり始めるのか、決めるのは難しい。初めてパッケージを見たとき?初めて舌の上にのせたとき?人から貰ったチョコを食べたとき?)、jamaisとの相性は悪いのだと理解した。

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